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阪神大震災…歳月を経て今日でようやく12年を迎えます。
今見渡す限りでは神戸の町は震災の面影を残すどころか、めざましい復興を遂げました。神戸空港、コンテナヤードの再計画、港整備、ファンッションブランド、モール、夜景…一面瓦礫と大地しかなかった場所へもう一度人々が自分の境界を断ち切りその証を打ち立てました。あのとき存在した火ではなく、色とりどりの火が夜を飾ります。
基あった神戸を飲み込むような勢いでその証は立派な勲章のように輝きを放っています。
あれからもう12年…
証の輝きは増すものの傷跡はまだ残るようです。
人と社会の傷は想像以上に深く、根付き、年数を経るたびに深く、深く、根付いていくようです。人一人としてこれほどにも空虚なものなのだろうかとよく考えます。
震災という力の傷よりもその後の人の分裂と失いの方がより大きな傷を今にも見せてくれます。
私はそのとき何ができたのでしょうか。
必死に向かった貴方の側で私は空虚なものです。
でも私は側にずっといるでしょう。
でもあれから12年…
人の分裂、失いは多くの力を生みましたよ。
今ではお絵かきの救急隊まであります。絵を通じたカウンセリングのボランティアなんですけどね!
「消防車でも消せない火」
ある子供の絵です。
自動車が燃えている絵なのですが、直感的に正直にその心の中にあるようです。
いつか…
「消防車でも消したくない火」
なんて美しい絵を描ける日を願っています。
少しずつ人の輪は広がり、数え切れないほどの思いが重なり合ってきています。
12年を越えて…
形なる勲章を越えて、思いなる証がまた光り始めました。
天災には勝てません。人が背負っているものではなく、あるものです。
そのとき思いとしての証が一人の自分に力を与えてくれるものであるとこれから生涯忘れないでしょう。
朗らかに
笑う貴方へ
届けます
瞼に重ねる
今の人の輪
今はもういない祖父母に送ります。
あの時側にいた孫より
